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ボードレール書簡(6)

オーピック夫人(=母)宛。パリ。1837年8月3日。

 

僕が恨んでいるのはウージェーヌ・シュー

 

この頃はまだ『パリの秘密』を上梓する前。『パリの秘密』は読んでみたい気もする。

 

僕を楽しませてくれたものといっては、ヴィクトール・ユゴーの劇[ドラマ]、詩、そしてサント=ブーヴの一冊の本(『逸楽』)しかありません。

 

僕は全く文学が嫌になってしまいました。

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僕はもう本を読みません

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お母さんを思っています

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すくなくともお母さんは無窮の本です

 

(『ボードレール批評4』 阿部良雄訳 / ちくま学芸文庫